パパはヒーローでありたい 【子どもとあそびと筋トレと】

元・幼稚園の体操の先生が子どもの運動あそびと細マッチョ習慣を語る

腰椎椎間板ヘルニアの手術をしてきました②

こんにちは!ぱぱじょーです(^^) 

 

前回のヘルニア摘出手術の続きになります。記事を書くのにだいぶ間が空いてしまった…(;´Д`)ホントズボラな私。

入院~手術~退院までのざっくり日記のような内容ですが、自分の備忘録として記事にします。よかったらお付き合いください。

 

入院当日

5月23日(月)子どもたちが学校へ出発するのを見届け、のんびり支度をして家を出る。最寄り駅から病院までシャトルバスが出ており、妻と三女が付き添いでバス亭までお見送りにきてくれた。キャリーケースにつかまりながらバス停まで歩くが、足がしびれて痛み、通常なら10分程で到着する距離を約2倍の時間をかけてギリギリ到着。

午前10時に受付を済ませ、自分が入院する病棟へ入るが、病室に案内される前にPCR検査を受ける。

病室は4人部屋で窓際。リクライニングベッドが快適でちょっとワクワクしてしまう。

この日は、午後から麻酔科の先生との面談。その他の予定は特になし。ヘルニアの症状以外はいたって健康な僕にとって、病室で時間を持て余す。

麻酔科の担当医の方から全身麻酔の説明を受ける。ヘルニア摘出手術はうつ伏せでおこなうため、本当にごくまれに視力が低下する方もいるのだとか。

その後、16時からシャワー室で入浴。入浴は2日に1回、1人30分の枠らしい。全身麻酔の前に清潔にしておかねば。

部屋には定期的に看護師さんが血圧や体温を計りにきてくれ、18時に夕食。

夜に通話スペースに移動し、妻や子どもたちと少し話をして21時に消灯。元気だし、特に活動していたわけでもなかったので、23時頃まで寝付けず。筋トレしたい(-_-)

 

手術当日

6時起床。手術は9時から始まり、12時頃には終わる予定らしいが、この日は夕飯まで何も食べれないとのこと。

固形物を食べてしまうと麻酔の時に呼吸が出来なくなってしまう危険性があるため、もし何か食べていたら手術を延期することになる。

トレーニーの端くれとしては、何も食べれないとカタボリックで筋肉が分解されてしまうので、手術前にプロテインでも飲んじゃダメかなーなんて思っていたが、「手術延期」という言葉を聞いて、大人しく指示に従うことにした。

 

手術の前に看護師さんから着圧ソックスを渡される。手術後はしばらくは歩けなくなり、血液循環が悪くなるため、エコノミークラス症候群等を予防するために着圧ソックスを履くらしい。

病室から車椅子に乗り、手術室へ。

特に緊張や不安もなく、『やっと痛みとオサラバできる』とか『術後にどれくらい歩けるようになるかなー』などと考えていた。

手術室に入っていく。普段コンタクトを着けている僕にとって、メガネも外した状態であったため、ぼんやりとした景色しか目に映っていないが、ドラマに出てくる様な手術台や高額そうな機材がずらりと並んでいた。

手術台に移り、酸素マスクのようなものをつけられる。『これが全身麻酔か』と思っているうちに身体がポカポカと気持ち良くなってきて、急激な眠気が襲う。

これに似た感覚、、、サウナのあと水風呂に入って「整う」というのに近い感じ。

気持ち良く眠って、目が覚めたのは15:30頃。

気づいたらストレッチャーで運ばれていて、看護師さんから「これからMRIをとりますからねー」と声をかけられる。

ずいぶん時間がかかったようだけど、とりあえず手術は無事終わったのだろうか?

まだ意識がぼんやりしていて、動くどころか喋る気力も無い中で、そのまま運ばれてMRIへ。ここ1ヵ月でMRIをとるのは3回目になるので、もはや慣れたもの。

ただじっとしているだけの空間で1番感じていたのは、めちゃくちゃ寒いということ。

昨晩から何も食べていないし、手術の間、約6時間ほど病衣1枚でいたためなのだろうか、体温がものすごく低い気がする。

 

その後、SCU(脳卒中専門治療室)という部屋に運ばれる。介助が必要な患者さんたちが入る部屋のようで、僕は今日この部屋で過ごすか、4人部屋に戻るかは病床の数を勘案し、様子を見て判断すると言われた。麻酔のせいなのか、何も食べておらず低血糖だからなのかはわからないが、とにかく頭がボーっとしていた。

 

手術は、下着1枚に病衣を羽織っただけだったが、手術後、いつの間にか病衣の下に大人用の紙オムツを履いていた。麻酔中に着替えさせられていたらしい。

しばらく起き上がれないと思うので、トイレにいきたくなったらそのままして構わないと言われたが、それはかなり抵抗がある…(-_-)

なんとかトイレに行けないものかと思いながらも、看護師さんに尿瓶を持ってきてもらい、用を足す。尿瓶を使うのもなかなか抵抗があった。若い女性の看護師さんが多かったから…。

治療室で過ごす中、布団と毛布を掛けられていたのに、まだ寒い。そして何か食べたい、、。動けないし、眠れるわけでもない。スマホを見る元気もない中で、時刻は16時。夕食までの時間は果てしなく長く感じた。

 

18時、待ちに待った夕食。なんとか起き上がって、余裕の完食。

夕飯を食べ終えてしばらくすると、明らかに身体が温かくなってくるのを感じ、寒気もなくなった。食事の力ってすごい。

点滴をとっていたとはいえ、丸一日何も食べなかったのは記憶の限り生まれて初めてかもしれない。夕食後、体温の上昇とともに少しづつ気力が戻ってくる。

執刀医の先生が様子を見に来てくれた。

手術はなかなか大変だったらしい。

先生曰く、古くなったヘルニアは骨に固着していて、取りきれておらず、除去できたのは全体の6割ちょっとくらいとのこと。体内に残った古いヘルニアはそこまで痛みを生じさせることはなく、徐々に身体の中で薄まっていくらしい。

「明日、取り出したヘルニアを持ってくるから、ピンセットで触ってみてね。写真撮ってもいいからね。」と言って爽やかに去っていった。フレンドリーな先生。

その後、間もなく担当の看護師の先生が現れ、病床が空いたから一般の病室(4人部屋)に戻れることに。ゆっくりと起き上がり、車いすを押してもらい病室へ。

 

点滴でつながれており、まだ自力で歩けないのでトイレに行く時はナースコールで呼び出して看護師さんに付き添ってもらう。

ベッドから車椅子に移動するとき、驚くほど左足に力が入らず、思わず笑ってしまう。歩こうとして左足体重になると踏ん張れず、膝がガクッと抜ける。

意識はハッキリして少しずつ元気になってきたが、麻酔で6時間近く眠っていたせいか、21時の消灯になってもなかなか寝付けず。

眠る頃、若干腰の切開した場所が痛むが、神経圧迫されていた時の足の痺れ感はあまり感じなくなっていた。

 

術後1日目 リハビリ

6時起床のところ、5時半に目が覚める。

朝起きたらスッと歩けるようになってないかなーなんて考えていたが、まだ足に力が入らず。朝のトイレも看護師さんに付き添ってもらうが、昨日よりはスムーズに移動出来るようになってきた。力は入らないが、痛みはあまりない。

朝食前に執刀医の先生が摘出したヘルニアの一部を持って部屋へきてくれた。ピンセットで摘まんでみたが、イカの軟骨のよう。大きい固まりで直径1.5~2cmくらいだろうか。こいつが神経を圧迫して僕を苦しめていたんだな…。

 

その後、看護師さんが血圧や血糖値を計りにきてくれたタイミングで、自分でトイレに行ったり、出歩く許可をもらう。

 

12時の昼食後、栄養士の方が病室にいらっしゃり、食事に関するヒアリングがあった。

お陰様で、今までの食事はすべて完食していることを告げた。

病食は1食あたり500~600kcalくらいだろうか。病院食だけあって、脂質と塩分控えめといった感じ。僕は薄味派なので、美味しくいただいているが、欲を言えばもう少したんぱく質が欲しい…!

栄養士の先生に色々お伺いしたところ、若い男性は食事だけでは物足りないだろうから、術後の食事制限も特にないなら1階の売店で何か買って食べても構わないとのこと。

「よっしゃ!」リハビリを兼ねて食料を調達しに売店へ。

 

今は病院にも高たんぱく食品がたくさんあり、大変便利な世の中。

特にザバスヨーグルトは脂質が少なく、栄養バランス超優秀。これは良い発見。

 

執刀医の先生から、自分専用のコルセットを作るという説明を受けており、外来の専門の先生がいらっしゃる時間に合わせて別室へ移動。上裸の状態で石膏で型をとり、固めている間に支払い手続き等の色々な説明を受ける。2週間後くらいには出来上がるとのこと。

 

部屋に戻って一息ついてリハビリの時間。意外とやることが多い。

理学療法士の先生がいらっしゃって、まずは現状のヒアリング。ベッドの上で触診やストレッチをしたのち、歩行器につかまりながら、ゆっくり歩いたり、階段を少し昇り降りして小一時間程で終了。

少しずつ足に力が入ってきて、ゆっくり歩くのは苦痛ではなくなってきた。それに、術前、左足に感じていた痺れや痛みはほとんど感じなくなっていた。これが非常に大きい!

階段の昇り降りで痛みはほとんどでなかったため、あとでまた自分でリハビリのために階段を利用させてもらうことの許可を得る。

 

リハビリ終了後、2日ぶりのお風呂へ。

左手に点滴をつけていたので、ビニール袋で水が入らないように入浴。

腰の傷口がどうなってるのか気になるけど、とりあえず今は見ないことに。

 

18時の夕食もすべて完食し、点滴を変えに看護師の先生が来たタイミングで、明日の退院の時間を訪ねたところ、「何時でも構わない」とのこと。

『そんなのありですか?』と思わず笑ってしまうが、朝ごはんを食べて、会計の手続きをしたら自分のタイミングで出て構わないとのことらしい。

この調子でいけば、ゆっくり歩いて自力で退院出来そうなので、妻のお迎えは無しで自分でタクシーで帰ることにした。

 

術後2日目 退院

朝起きて、トイレへ。昨日よりも踏ん張る力が回復してきている実感がある。

病室にある洗面台で身支度をしたあと、ご飯を食べる前に2〜30分程歩いてみた。昨夜の時点で点滴が外れたので、点滴スタンド無しで歩き、階段の昇り降りも手摺につかまらなくても何往復かこなせる程に安定してきた。ゆっくりなら自力で帰宅できそうだ。

 

朝食を食べ、身支度をゆっくり整えたところで、脳神経外科の先生との問診。お陰様で順調に回復していることを伝え、週明けから仕事復帰することの許可を得た。今後の予定としては、2週間後に来院してレントゲンをとり、3か月後にMRIをとるようだ。ひとまず2週間分の痛み止めと神経痛を抑制する薬を処方されて終了。

最後に別棟に移動して退院の手続きと会計の処理を済ませる。

11時頃、病院の前からタクシーで帰宅。

平日であったため、長女・次女はまだ学校。末っ子の三女と久々の再会で感動に浸りながら、午後はのんびりゴロゴロさせてもらうことにした。やっぱり自宅は良い…。筋トレしたい(-_-)

 

退院後

術後3日目の金曜日は有給をもらっており、土日もゆっくりして月曜日から出勤というスケジュールだったので、コルセットを付けて少しずつ散歩をしたり娘たちと公園までいってみたりしてのんびり過ごすことができました。

背筋はだいぶ真っすぐになってきたし、術後10日程で手術痕もだいぶ目立たなくなってきました。1cmくらいの傷跡。

しゃがんだり、長時間座っているのはまだNGですが、歩くことは痛みも生じず問題なくできるので、今は積極的に歩くようにしています。

術後数日でこんなに動けるようになるとは、、、今の医療技術はホントに素晴らしいですね。良い先生に巡り合えたことにも感謝しなくてはなりません。

ヘルニアが残っていることや、再発しやすい体質・姿勢であること。身体の状態が治ったわけではないので、筋力や柔軟性を取り戻しつつ、日頃の姿勢や生活習慣を見つめ直して「動ける父ちゃん」でありたいと思います。

月並みですが、自分が病気になってみて、改めて健康の大切さを思い知りました。家族と一緒に過ごすにも僕が動けないせいで選択肢を狭めてしまい、色々な負担をかけてしまっていた申し訳なさをずっと感じていましたが、少しずつ取り戻せるように頑張っていきたいと思います(^^) 

長々と失礼しました。

 

読んでくださった方、ありがとうございます(^人^)

それではまた!